症例紹介⑥ 頭痛・偏頭痛 (自律神経疾患)
今回は頭痛と自律神経の関係についてです。
自律神経は交感神経と副交感神経とがあり、両者のバランスが保たれ身体のいろんな調整をしています。このバランスが崩れる事で生じる症状・状態を自律神経疾患といいます。
頭痛にも様々な原因がありますが、自律神経のバランスを崩すような原因としては、長期間の頭部の緊張によるものです。PC作業等で長時間目を使う、下を向いている時間が長くなり後頭部から背部の筋が硬くなる。この目と背部の長時間使い緊張が続く事で自律神経のバランスが崩れ、慢性の頭痛や肩こりとなり、症状として表れてきます。自律神経の乱れによって頭部の筋全体的に緊張することで、頭蓋骨のつなぎ目にもストレスがかかり、つなぎ目が強く嚙み合ってしまいます。頭蓋骨はこのつなぎ目の部分が脊髄液の動きに合わせて動くものですが、つなぎ目が強く噛み合っていると動かなくなってしまった状態で、脊髄液が流れ動く事でよりストレスがかかり、痛みが生じてきます。また頭部の筋の緊張によって筋が痛みを生じている場合があります。
整骨院らくらく堂での症状改善は痛みの出ている患部の施術に加えて、自律神経のバランス調整として神経の集まっている脊柱にもアプローチをすることで症状の改善を図ります。頭部は頭蓋骨のつなぎ目の部分を患者さんの呼吸にあわせて緊張を緩和させ間隔をつくるイメージの内容になります。脊柱は以前紹介しているオシレーションと骨格調整を施し症状の改善を図ります。どちらも施術終了後に血流が良くなることで頭部が軽い・目がパッチリ見えやすいといった改善があります。希に血流が良くなることで軽度のふらつきが一過性で起きます。その時はその場で座っていただいたいり、水分をとっていただき休んでいただくと治まります。この反応は施術後に患者さんにアナウンスさせていただいています。また、施術後より自律神経のバランスや患部の組織の回復により、施術数日後の方が症状の改善がみられることがあります。
自律神経疾患はケガとは違い、日常的なストレスによる事が多いため、一度の施術では患部の症状緩和はできても自律神経のアンバランスの改善までできません。ストレスの緩和や数回の施術で自律神経のバランス改善・回復を行う必要があります。整骨院らくらく堂で行っているオステオパシーによる施術はこの自律神経の回復も含め、人体の自然治癒力を回復させる施術となっています。